それでも、日本人は「戦争」を選んだ を読んで考えたこと
図書館で借りてきて、2回読みました。

重要な歴史的な背景が抜けているであるとか、
右からも、左からも攻撃されがちな本だと思いますが、おそらく、現在の日本ではニュートラルに歴史を語った本に思えました。
しかし、一連の歴史の流れは、知っていることが前提で書かれた本なので苦労しました。
三国干渉に日本人は怒ったとかね。満州国を認めたのは悪いことだったの?独立でめでたいやん?とか俺は思っていました。
今までの俺の知識では苦しかったです。
折角なので、戦前の日本の歴史をまとめてみます。
■1894.7.25 日清戦争開幕
■1895.4.17 日本勝利 下関条約
■1895.4.23 三国干渉 ロシア帝国・ドイツ帝国・フランスが遼東半島を返還要求 実に素早い動き
■1904.2.8 日露戦争開幕 遼東半島返還後に、ロシアが租借。日本は怒っていた。
■1905.9.5 ポーツマス条約 日本優勢のもと講和
同日 日比谷焼打事件
■1910 朝鮮併合
■1914.7 第1次世界大戦
■1919.6 ベルサイユ条約 南洋諸島獲得
このあと、10年くらい平和が続いた印象です。
■1930 世界恐慌 日本では米と生糸が値下がり、農民の生活がたちゆかなくなる。
■1931.9.18 満州事変(柳条湖事件) 自作自演で戦争を始めたのは実にまずい。
■1932.1.28 上海事変
国連規約11条に基づいて訴えられた状態で、上海事変を起こしたのはやはりまずいと思います。
これが、国連脱退に結びついたのは間違いないでしょう。
ここから、めまぐるしく世の中は変化します。
■1932.5.15 5.15事件 犬養首相暗殺
■1932.9 リットン報告書
■1933.3 国連脱退
■1936.2.26 2.26事件 軍事クーデター 昭和維新
この頃の軍は、国民からの人気があったようです。富裕層優遇の選挙制度。
政治への不信の中、民衆の代弁をしたのは、軍部だったようです。
そして、当時、軍の構成員は農村、漁村出身者が多かったようです。
マスコミも軍を応援する中、政治の腰が引けてくるのも判ります。
■1937.7.7 日中戦争(盧溝橋事件)
■1939.9 第二次世界大戦
■1940.9 日独伊三国同盟
ドイツが勝つと思った日本は、南洋諸島に沢山植民地を持っているドイツをけん制するために同盟を結ぶ。
■1941 ABCD包囲網
■1941.7 日本がインドシナへ侵攻
■1941.08 アメリカ石油輸出を停止
■1941.11 ハルノート(日米交渉)
■1941.12.8 日米開戦(真珠湾攻撃)
読んで思ったのは、関係者による戦争回避努力はそれなりになされているな
という感じです。
それでも、急速に近代化の進んだ日本にとって、安全保障上、周辺国を支配するのはそれなりに理由はあったのでしょう。
何よりも、気になったのは、軍部を後押しした国民ですね。戦争に自分から向かっているようにも感じました。
国民が勘違いしたのも無理はないところです。なんといっても
・アジアいちの先進国で
・今まで戦争に負けたことがなくて
・世界有数の軍備をもっていた

かなりの、海軍力です。
しかし、本気を出したアメリカはドカドカと飛行機や空母を量産します。
それでも、戦争初期には

赤いところが日本の勢力範囲
勝ち進めるのですが、いかんせん、戦争が長引くと、資源の無い国は苦労したのだと思います。
戦争回避の手段は沢山あったのだと思いますが、都度、何らかの理由でその選択肢を選ぶ事が出来なかったのが、先の戦争だったのだと思います。
そして、そして
そういう目で、歴史参考書を読むと・・・
ちゃんと、そういうふうに書かれているのです。
なんで、俺は
「軍部の暴走による無謀な戦争。国民は騙されていた」と思っていたのかな?
まあ、柳条湖事件とかは軍部の暴走でしょうし、大本営発表は騙されていたともいえるかもしれません。
でも、そんな単純なものでは、なかったようです。
この年になって勉強して良かったよ・・・

家族日記ランキング

重要な歴史的な背景が抜けているであるとか、
右からも、左からも攻撃されがちな本だと思いますが、おそらく、現在の日本ではニュートラルに歴史を語った本に思えました。
しかし、一連の歴史の流れは、知っていることが前提で書かれた本なので苦労しました。
三国干渉に日本人は怒ったとかね。満州国を認めたのは悪いことだったの?独立でめでたいやん?とか俺は思っていました。
今までの俺の知識では苦しかったです。
折角なので、戦前の日本の歴史をまとめてみます。
■1894.7.25 日清戦争開幕
■1895.4.17 日本勝利 下関条約
■1895.4.23 三国干渉 ロシア帝国・ドイツ帝国・フランスが遼東半島を返還要求 実に素早い動き
■1904.2.8 日露戦争開幕 遼東半島返還後に、ロシアが租借。日本は怒っていた。
■1905.9.5 ポーツマス条約 日本優勢のもと講和
同日 日比谷焼打事件
■1910 朝鮮併合
■1914.7 第1次世界大戦
■1919.6 ベルサイユ条約 南洋諸島獲得
このあと、10年くらい平和が続いた印象です。
■1930 世界恐慌 日本では米と生糸が値下がり、農民の生活がたちゆかなくなる。
■1931.9.18 満州事変(柳条湖事件) 自作自演で戦争を始めたのは実にまずい。
■1932.1.28 上海事変
国連規約11条に基づいて訴えられた状態で、上海事変を起こしたのはやはりまずいと思います。
これが、国連脱退に結びついたのは間違いないでしょう。
ここから、めまぐるしく世の中は変化します。
■1932.5.15 5.15事件 犬養首相暗殺
■1932.9 リットン報告書
■1933.3 国連脱退
■1936.2.26 2.26事件 軍事クーデター 昭和維新
この頃の軍は、国民からの人気があったようです。富裕層優遇の選挙制度。
政治への不信の中、民衆の代弁をしたのは、軍部だったようです。
そして、当時、軍の構成員は農村、漁村出身者が多かったようです。
マスコミも軍を応援する中、政治の腰が引けてくるのも判ります。
■1937.7.7 日中戦争(盧溝橋事件)
■1939.9 第二次世界大戦
■1940.9 日独伊三国同盟
ドイツが勝つと思った日本は、南洋諸島に沢山植民地を持っているドイツをけん制するために同盟を結ぶ。
■1941 ABCD包囲網
■1941.7 日本がインドシナへ侵攻
■1941.08 アメリカ石油輸出を停止
■1941.11 ハルノート(日米交渉)
■1941.12.8 日米開戦(真珠湾攻撃)
読んで思ったのは、関係者による戦争回避努力はそれなりになされているな
という感じです。
それでも、急速に近代化の進んだ日本にとって、安全保障上、周辺国を支配するのはそれなりに理由はあったのでしょう。
何よりも、気になったのは、軍部を後押しした国民ですね。戦争に自分から向かっているようにも感じました。
国民が勘違いしたのも無理はないところです。なんといっても
・アジアいちの先進国で
・今まで戦争に負けたことがなくて
・世界有数の軍備をもっていた

かなりの、海軍力です。
しかし、本気を出したアメリカはドカドカと飛行機や空母を量産します。
それでも、戦争初期には

赤いところが日本の勢力範囲
勝ち進めるのですが、いかんせん、戦争が長引くと、資源の無い国は苦労したのだと思います。
戦争回避の手段は沢山あったのだと思いますが、都度、何らかの理由でその選択肢を選ぶ事が出来なかったのが、先の戦争だったのだと思います。
そして、そして
そういう目で、歴史参考書を読むと・・・
ちゃんと、そういうふうに書かれているのです。
なんで、俺は
「軍部の暴走による無謀な戦争。国民は騙されていた」と思っていたのかな?
まあ、柳条湖事件とかは軍部の暴走でしょうし、大本営発表は騙されていたともいえるかもしれません。
でも、そんな単純なものでは、なかったようです。
この年になって勉強して良かったよ・・・

家族日記ランキング
スポンサーサイト