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ヤマハ A-5を修理(その8)

コンデンサの交換の終わったヤマハのA-5ですが、少し前にハンダの打ち換えも終わりました。

20200225001.jpg

リフレッシュなったアンプで、レコードやCDで楽しんでおります。
正直に言うとコンデンサ交換の終わった時とそれほど音は変わった気がしませんが、食前と食後で音が変わったり、アンプの上に重りを置いたりするだけで音が変わるのがオーディオなので、なんとなく音がフレッシュになった気がします。

オカルトと科学の間をさまようのがオーディオだと思うのですが、その筋では有名な「クリスキット」の桝谷さんや「オーディオ常識のウソ・マコト」の千葉さんなんかは、どちらかというと科学よりかと思います。(今となっては、理論が不完全なところも散見されますが・・・)
一方で、レコードプレイヤーの制御コンデンサの種類で音が変わったり、何十万円もする電源コードで音が変わるとする一派もあります。

私は、どちらの流派かというと、どちらでもない半端な立場です。
オーディオ機器というのはほんのちょっとしたことで音が変わるのは認めますが、どちらが良い音かと聞かれても「一概には言えないなぁ」というくらいの駄耳しかもっておりません。

ここで、思い出すのは、評論家の小林秀雄氏が、晩年、オーディオについて語ったときの言葉で、曰く
・オーディオ装置の性能は、人間の知覚できる限度を超えているのではないか?
・オーディオマニアは、音楽ではなく装置から雑音が出ないかを聞いているようで、そうだとしたら、こんな傲慢無礼なことはない。
・(オーディオマニアに対して)あなたはそういうことが楽しいのでしょう?

どうでしょう?言葉は正確ではないかもしれませんが、概ねこういうことを言っております。
さすが、日本の知性の代表です。つまらないオーディオ雑誌数年分の内容より私の心を打ちました。

オーディオ装置を更新したりするたび、心のどこかに、小林秀雄氏の言葉がついてまわります。

さて、もう少し、楽しんだらA-5もいよいよ終段とドライブ段のトランジスタを交換するつもりです。
ほどほどに、楽しみながら、部品交換による変化をレポートしたいと思います。


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Re: No title

ないしょさん コメントありがとうございます。

A-5いいですよね。デザインといい、これで充分ではと思うような機種です。

さて、ブログへの質問はコメントで返させていただいております。
出来れば、個人の特定できないような書き方で、オープンで聞いていただけるほうがありがたいのですが、ないしょでも回答は返させていただいております。(他の方への情報共有にもなるため)

ご質問の件ですが、通常、アンプは、アイドリング電流とDC漏れの調整を行います。
A-5の場合も同じで、アイドリング調整は終段のエミッタ抵抗の両端にDCmVレンジでテスターをあてて半固定抵抗で調整します。
http://ginshiro2001.blog.fc2.com/blog-entry-1781.html
この記事の最初の写真の一番奥の
白いのがエミッタ抵抗で、奥側(リアパネル側)の半固定抵抗で調整します。
調整する電圧はIR=Eより求めます。
エミッタ抵抗は0.47Ωでしたので20mA流すとすれば、20*0.47=10mV
で10mVくらいにすればよいかと思います。
ショートに気を付けてミノムシクリップなどでテスターを設置するほうがよいかと思います。

DC調整はスピーカー端子にDCmVレンジでテスターをあてて半固定抵抗で調整します。
調整する半固定抵抗は
http://ginshiro2001.blog.fc2.com/blog-entry-1781.html
この記事の最初の写真の手前側(フロントパネル側)の半固定抵抗で調整します。
DC漏れの調整なので、ゼロになるように調整します。

数値が変化しなかったり、急に変な数値になるときは、測定場所あるいは調整すべき半固定抵抗が間違っているか、半固定抵抗が壊れているかです。急いで電源を切ることをお勧めします。

頑張ってください。

No title

銀四郎お父さん 様

教えていただき、ありがとうございます。

ブログの主旨、了解しました。
週末にやってみます。
サービスマニュアルが手に入らず、調整方法で悩んでいました。

現在、私のA-5は平滑コンデンサ以外の電解コンデンサを交換し、ここのブログの記事を参考に、IC?とドライバのトランジスタと終段のトランジスタを交換しました。それと、リレー。

トランジスタの交換で、音が変わったように感じます。
ラウドネスがOFFのままで充分な感じです。

調整ができたら、ご報告させていただきます。

ありがとうございました。






Re: No title

ないしょさん コメントありがとうございます。

丁寧なお礼いただき恐縮しております。
リレーやICなども交換されるとはなかなかのフルメンテですね。さぞかし、良い音になったと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

No title

銀四郎お父さん 様

教えて頂いた方法を参考に調整してみました。

アイドリング電流は、LChはTP1とTP2、RChはTP3とTP4にテスターをあて、抵抗値の表示が0.22Ωでしたので、5mVに調整してみました。
テスターをあてる箇所はあっているでしょうか?

DC調整の方は、テスターをあてる箇所はすぐわかりましたが、LR共数値が安定せず、20~-10mVで良しとしました。

音を出した感じでは、前と比べ締まった感じになり満足です。あくまでも感じですが。
やはり、調整して数値で確認すると、精神的にも安心です。
勉強になりました。ありがとうございました。

A-5は、高校生の時に欲しかった機種でした。SONYのTA-F55と悩みに悩み、SONYにしました。今でもデザインは気に入っています。

今後ともよろしくお願いします。

Re: No title

ないしょさん コメントありがとうございます。

アイドルは調整点も電圧もそれで間違いないと思います。抵抗値は0.22Ωでしたか、失礼しました。
アイドル電流はそれほど神経質にならなくても大丈夫です。マニュアルがないときは大体20mAに合わせますが、メーカーによって大きな差があります。カットオフでないかぎり聞いても判りません。30分くらい音楽を聴いてみてヒートシンクが人肌程度ならばバッチリです。

DCは多少ふらつく場合もあります。差動回路の安定性やDCサーボの考え方で、回路によってはそれほど安定しないこともあるので、気にしないでいいと思います。

調整すると愛情も深まり、音もよく聞こえると思います。
成功して私も嬉しいです。

SONYのTA-F55は一度メンテナンスしました。あれもいいアンプですね。軽量級なのに独特のエネルギー感を感じました。

今後とも、よろしくお願いします。

No title

銀四郎お父さん

初めまして。当方もデザインが好きでA-5を所有しています。アイドリングを調整するポイントは分かったのですがどのボリュームをいじれ
ば良いのか分かりません。宜しければご伝授してください。

Re: No title

源五郎さん コメントありがとうございます。

A-5いいですよねぇ。これだけで、十分ではないのかという音とデザインです。
アンプを修理しては手放している俺ですが、このアンプはストックしております。

さて、アイドリングの調整方法ですが
http://ginshiro2001.blog.fc2.com/blog-entry-1781.html
この記事の最初の写真の一番奥の
白いのがエミッタ抵抗で、奥側(リアパネル側)の半固定抵抗で調整します。
調整する電圧はIR=Eより求めます。

20mAも流せば十分ではないかと思います。
上のコメントも参考にして頑張ってください。

No title

銀四郎お父さん

早速のご伝授有難うございます。上のコメントをよく見ると書いてありましたね(^^; 専用ドライバーがないので焼き鳥の串を削って挑戦してみます。

Re: No title

源五郎さん コメントありがとうございます。

焼鳥のクシはいいですねぇ。俺も、チューナーの調整などではよく使います。
金属製の半固定抵抗などでも、安全のため使うのは大賛成です。成功をお祈りします。
上手く行ったら、また、感想など聞かせてください。

No title

銀四郎お父さん

こんばんは。昨夜無事調整完了しました。アイドリングは5mV。DCはやはり20mV以下で行ったり来たりで不安定でしたがそれで良しとしました。人生初めての調整だったのでテスターをセットして電源入れる時は煙が出ないかドキドキ物でした。ショートもなく自信ついちゃったので手持ちの他のアンプもボチボチと調整したいと思ってます。有難うございました。
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