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トリオ M-6000を修理(その12)これで終わりにしたい

先日、「また壊れた」といっていたトリオのM-6000ですが、どうもすっきり修理出来ません。

過去記事「トリオ M-6000を修理(その11)また壊れた」

この時は、エミッター抵抗が燃えて、回路を確認すると、配線が一部外れておりました。
配線をやりなおし、しばらくは問題なかったのですが、長時間運転すると、また、エミッター抵抗が燃えて音が出なくなりました。

これは、おかしいです。
どこかの、トランジスタがショートしているか、バイアスの抵抗に異常があるにちがいありません。

ドライブ段のトランジスタをチェックすると、PNPトランジスタはHFEが100前後あるのですが、NPNトランジスタは多いほうで35くらい、小さいほうは一桁しかありません。
これが怪しい気がする。
長時間運転すると、このトランジスタが破綻して大電流が流れるのかも。

調べてみると、問題があるのは、2SC680というトランジスタで、レアではあるものの、秋葉原には少しだけ在庫があるようです。

20200401002.jpg

在庫がある店は2つ見つかったのだけど、安いほうで買いました。
ぎりぎり在庫があってよかったよ。対になる2SA566というトランジスタはもうほとんど手に入らないようです。

HFEを計ると

20200401004.jpg

普通こんなものでしょう。

20200401003.jpg

交換前のトランジスタはこんなもの
どうみても、これが原因です。

20200401001.jpg

ショートさせたり、色々失敗したから壊してしまったのかな?
それとも寿命か?

20200401005.jpg

今度はもう失敗したくないので、バイアス調整用の半固定抵抗もコパルの高級品に交換し、中古で我慢していたコンデンサもついでに新品に交換しました。

20200401006.jpg

アイドリングは20mA流すつもりなので、10mVにするつもりでしたが、少し気温も低いので、気持ち少な目の9mVに設定します。
さすが、コパルの高級半固定抵抗は違います。ぴたっと決まります。

早速組み立てて、音を出してみましたが、今のところ問題ありません。

これで、本当に完成かな?
結構、苦労したし、ずいぶんお金も使ってしまいました。


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