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夏休みのアンプ工作(その9)

夏休みのアンプ工作ですが、一応組み立てられましたが、回路に不備があるのか、左右で異なる挙動をします。

まず、オペアンプを取り外して、配線はそのままで電源ON
当然、終段のトランジスタもつけません。
何かあったときの被害を最小にするためです。

まずは、テスターの黒をアースにして、正負電源のチェック
両チャンネルとも片方は+25V、片方は-25Vと正常です。

引き続き外したオペアンプの各部分のチェック
4番と8番に+15Vと-15Vが両チャンネルとも来ています。
ここも設計通り。

しかし、出力端子の7番の電圧が左右で全然違います。数ボルトとほとんどゼロ。
ここがおかしいです。

電源を切って導通を確認すると、なんだか、OPアンプの出力がドライバトランジスタに届いていません。

20200821001.jpg

どうも、ここで断線しているようです。

基板を確認すると

20200821002.jpg

これですね。
横から見ると、くっついてませんでした。老眼だし、これはわからんわ。

追いハンダをしてランド同士をくっつけておきました。

さて、各部の電圧をチェックすると・・・

おお!
左右同じ挙動になりました。
電源を切って、OPアンプをとりつけて出力のDCをチェックすると15mAほど
OKです。

慎重に、片方づつ終段のトランジスタをとりつけます。

20200821004.jpg

エミッタ抵抗の両側をテスターで監視しながらバイアス調整用の半固定抵抗を動かします。

20200821003.jpg

0.22Ωなのでこれくらいで20mAになるはずです。
左右同じように調整して完了

なんとか、完成しました。

20200821005.jpg

電圧増幅用のOPアンプは交換式です。
今はNECのμPC4570をつけています。

20200821006.jpg

終段も交換式
今は2N3055とMJ2955をつけています。

終段トランジスタのコレクタがむき出しなので、ショートや感電に気を付ける必要があります。
このヒートシンクで20mAだと連続動作させても全く熱くなりませんでした。

これで、OPアンプや終段を交換してみてどうかってところですね。
今のところ、少し眠い音ですが、組み立てたばかりだし、なんともいえません。

何となく、低音の実在感や楽器のスッキリ感などキラリと光るものはあります。

組み立てキットのような変なアンプになりましたが、色々試せるのが一番のメリットかなと思います。

この
「ぼくのかんがえたさいきょうのじさくあんぷ」
って感じも、「夏休みの工作」っぽくて素敵な感じに仕上がりました。
今回の工作でかかった部品代は500円くらいです。楽しめました。


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お疲れ様でした!

楽しく夏休みの工作を楽しんでおられるようで何より(*´ω`*)
原因はハンダ接続不良でしたか・・・
自分でよく理解して組み立てるので解決も素早いものですね!
一番驚いたのは部品代500円って所ですね!
ワンコインでアンプが作れて楽しめて最高ですね!

Re: お疲れ様でした!

まぐまぐさん コメントありがとうございます。

そうなんです。慎重につくったつもりでしたが、上手にハンダができていませんでした。
シンプルな構造なので、うまく原因究明出来てよかったです。

アンプは、実は、トランスやコンデンサ、ヒートシンクなどが高いだけで、終段を除くトランジスタや抵抗なんかはたいした値段ではありません。そう考えるとつくっては壊ししたらあんまりお金はかからないですね。
今回、部品交換式のアンプをつくったので、しばらく楽しめそうです。
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