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NIKKOR-H Auto 2.8cm F3.5 の分解清掃(その2)

NIKKOR-H Auto 2.8cm F3.5の続きです。

このレンズも脇本善司さんの設計です。
ニッコール千夜一夜物語
詳しい説明はニッコール千夜一夜物語に譲りますが、ごく普通のレトロフォーカスレンズです。

20201130009.jpg

前玉に凹のメニスカスレンズをつけて、広角化するとともにバックフォーカスを長くしたのですかね?
詳しくはないのですがそんな感じだと思います。
シンプルな構成のレンズの描写ってのは本当に素直で好きです。

光学的には問題はないようなので、前玉のシミをとります。

20201130003.jpg

カニ目を自作のゴムで回して外すと、すぐに前玉がとれました。

20201130004.jpg

なんだろうこのシミ?

20201130005.jpg

アルコールで拭いて、シルボン紙で磨くと綺麗になりました。

20201130006.jpg

光学系はこれで完成です。
いろんな考え方があると思いますが、個人的には分解する箇所は最小限がいいと思っています。
しかし、逆に、日本製の一眼レフの場合、少々ばらしたくらいではそんなに光学的な調整は狂わないのではと思っています。
もちろん、微調整のスペーサーを入れ忘れたり、レンズを逆に組んだりするのは論外ですが、元通りに組み立てるようにすれば、調整個所のほとんどないレンズは大きく狂うことはないと思います。

引き続き、スカスカのヘリコイド

20201130007.jpg

ピントリングのネジをはずすとこの状態です。
出来るだけ、ヘリコイドを出して、清掃し、グリスを足しました。
これで、ヘリコイドはトルクの変化もなくヌルヌルになりました。

さて完成

20201130001.jpg

AI連動のツメはプラバンを瞬間接着剤で付けました。全体としてジャンクから並品くらいにはなったと思います。
まぁ、実用にはちょうどいいでしょう。

そに子は

20201130002.jpg

よく写るのですが小さいですね。
70cmまでしか寄れないので・・・

とりあえず、逆光や夜景などでモノコートと5枚絞りの表現を試してみます。それだけでも、十分元はとれるくらいの値段でした。


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