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オールド 50mm 購入ガイド(その3)

昨日までの結果を踏まえて、では、どのレンズがお勧めなの?って話です。

全ての項目で、高評価なレンズがいいのではないのか?ともなるのですが一概にそうはいえません。
よいレンズが欲しいのなら最新型を買えばよいのです。

では、何を選ぶ?
そこそこ良く写って、オールド風の風合いがあって、安い。

ここで、基本的な知識です。
APS-Cで使うレンズは35mm換算で1.5倍の焦点距離相当になります。そして、ボケ量は有効口径に依存するので50mmが75mmになったからといって75mmのボケにはなりません。ボケさせようとすると絞りをあける必要があります。こちらも概ね1.5倍、1クリック相当になります。

なので、50mmF1.4はフルサイズ換算75mmで明るさはF1.4のままですが、75mmのレンズとしてみるとF2相当程度のボケになります。同じように50mmF2は75mmF2.8のイメージに近いです。

中望遠で立体感を出したい場合は、少し絞って細密感とスムーズなボケを出すとよい結果が得られるので、そういうレンズを選びます。
一方、女の子をポートレートで撮る場合などは背景をドロドロにボケさせて、被写体の浮き上がり効果を狙うのでそういうレンズを選びます。

万人によいレンズというものはなくて、使い方、作画意図によって、よいレンズが異なると言っているのはこういうことです。

比較で低スコアのレンズはどうでしょう?フジノン55mmとかです。
サイズ以外全て最低スコアですが

20220309002.jpg


こういう、バブルボケは比較的安価な50mmクラスだとこのレンズしか出せません。

フレアで×をつけたスーパータクマーは

20220309001.jpg

こういう、美しいフレアに、虹のような独特のゴーストが出ます。
人工光なのでこの程度ですが、太陽光だともっと凄いです。

評価が低くても使い方によって強力な武器になります。
特にミラーレスだとファインダーで概ねのボケやフレアが確認できます

さて、基本的な知識はここまでにして、カメラとレンズの歴史を俯瞰してみます。
正確な発売年度ではないですが、なんとなくこんな感じです。

エルマー:1925年 テッサー型
ズマール:1933年 ダブルガウス型
第2次世界大戦終戦:1945年

ライカM3:1954年 ズミクロンもほぼ同じ

ニコンF:1959年 ここから一眼レフの進撃
OM-1:1972年
コンタックスRTS:1974年 プラナー50mmもほぼ同じ

ミノルタα7000:1985年 一眼レフのAF化

ソニーα7:2013年
ミラーレスに特化したレンズの発売:2015年くらいから順次


見て判る通り、不幸な戦争はあり、ツアイスはこの波にのまれてしまいましたが、1955年くらいまではレンジファインダー全盛です。
この間、標準レンズはテッサー、ゾナー、プラナー(ダブルガウス)と変遷しました。レンズのフランジバックは短く面白いレンズも多いのですが、少し高価です。
ズミクロン1stをピークにしてコストダウンの流れが発生しております。

次の変化点は一眼レフです。
フランジバックが長くなったことと、コーティング技術の進化、コンピュータの導入によりレンズの設計が大きく変わりました。
最初は収差が大きかったり、フレアの多いレンズもあったのですが年々よくなります。
各社とも標準レンズの設計は1975年前後にピークを迎え、以降大口径望遠レンズ、ズームレンズの設計の進化が始まります。

1985年にα7000が発売になりました。いわゆるαショックです。各社AF化にしのぎを削りましたが、レンズの進化は急激なものではありませんでした。

2013年にα7が発売になります。それ以前にもデジタル一眼レフからのフルサイズデジタル一眼レフの流れがありますが、主にボディの進化でレンズの進化は急激なものではありませんでした。
α7が発売されてからも、最初は既存のレンズの設計を流用しているようにも見えました。ミラーレスはフランジバックが短いので今までのレンズがそのまま使えるのです。
この理由によって、我々がオールドレンズをアダプターで使えるわけです。

最初は「プロには使えないかも」と思われていたフルサイズミラーレスですが、α7Ⅲくらいから潮目が変わります。これをうけて2015年くらいからミラーレスに特化した高性能レンズの発売が始まります。
それは、大きく重く高価なものでした。

今回評価したレンズは、オールドレンズなので、1960年から1980年くらいのものです。
この時代はずいぶん変化がありましたが、誤解を恐れずにいうと1975年頃以降のレンズは2015年くらいまで大きく変化はしておりません。
そして、1970年以前のレンズは明らかにF2クラスのそれほど明るくないレンズのほうがよく写ります。

したがって、そこそこオールドレンズっぽい描写で、良く写り、安いレンズは
1970年以前の設計で、F2クラスという事になります。そして、そういうレンズは数が出てて古いので安いのです。
そして、最短撮影距離が45cmだったら理想的です。寄れるので何かと使い勝手が良い。

今回のレンズで条件に合うのは、スーパータクマー55mm(1962年前後)、OM50mmF1.8(1972年前後、設計は1970年くらいだと思われます)ということになります。

持っていないので、評価は出来ないのですが、ニューニッコール50mmF2、 ロッコールPF 50mm F1.7(最短撮影距離が50cmですが)、リケノン50mmF2初期型、なんかも条件にはぴったりです。

このあたりで、デザインの気に入ったものを買えばよいのではないかなというのが結論です。フレアが好きな方はモノコートを選ぶとより理想のレンズになると思います。

もう1本買うとすれば、80年前後の50mmF1.4を買えば、描写の違いも楽しめると思います。
手持ちでは、Ai50mmF1.4、FD50mmF1.4SSCがそうですが、NFD50mmもヤシコンプラナーも New MD 50mm F1.4も同じような分類だと思います。

参考になりましたでしょうか?


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